― 御魂召喚から数日後・聖神神殿 ―
[精霊節を目前に控えたその日、神官長は神殿に仕える者たちの中でも、自分に近しい者を呼び出した]
……さて。
あなた方に、特別なお仕事をお願いしたいのですが、大丈夫ですね?
[問いの形を取ってはいるが、選択権がないのは彼らには言わずもがなか。
神官長は答えを待つ事なく、呼び出した用件を伝える]
……精霊節の訪れと同時に、彼らを『世界樹』に送ります。
どうやら、『根に住まう者たち』の一部が、霧の上に出てきているようなのです。
彼らにはあの厄介なナガモノどもを叩き落としてもらいつつ、精霊の領域で試練を受けてもらいます。
それが一番、手っ取り早いと思えますので。