人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


変わり者 アレクシス

 ――、

[それは幼い頃から刷り込まれた、反射的な回避だった。
華美さも優雅さもない、必要最低限身体をずらすことでショーテルの牙>>47が皮膚を貫くことを防ぐ。
反動で靡いた黒髪だけが、鋭い刃に刈り取られることになった。
腰まで伸びていた長い髪が、心臓の後ろ辺りまで短くなる。]

 本当に、礼儀を知らぬ小童のようだ。

[囁かれる声は低く、深く。
振り返った瞳は、どろりと静かに濁っていた。
鋭く尖った爪を胸の前に構え、静かに息を吐く。]

(51) 2014/02/19(Wed) 01:13:32

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