[快活で聡明な若者だった。人当たりもよく、好奇心も旺盛で、人の心に入り込む天性の才があった。] 殿下は良き王になられるでしょうな。[戦艦の艦橋でそう告げたのを覚えている。その後、かの王子が亡くなったと聞いたときは、自ら議会に申し出て、弔問に訪れもした。息子をひとり失くしたような心地さえ覚えていたのだ。]