……とは、言うものの。異界の魂たる君たちには、唐突過ぎる話なのは理解しています。これは言わば、我らの身勝手なる願い。……ですが。[僅かに眉を落としてここまで告げた後、ひとつ、息を吐き]この世界に生きる数多の存在を消滅の危機から救うには、他に術がないのですよ。……それが為せるだけの力を持つ者たちに、未来《さき》を託すより他にない。