[思い返すような間を感じながら
オズワルド>>41を見詰める空色に曇りは一つもなく。
降る言葉>>42と頬を撫でる感触にふっと綻ぶ表情。
愛され過ぎていると思うのは気のせいではないだろう。
揺らぎなく情を注いでくれているのを感じて続けていたから
素直に彼の言葉を受け取り、頷いた。]
じゃあね、私の我儘に付き合って?
兄と弟に、お別れを言いに行きたいんだ。
あとね、それが済んだら、少しだけ遠出してみたいかな。
故郷と、海の上しか、知らないから……
オズと一緒にいろんな場所に行ってみたい。
…………ダメ?
[見詰める琥珀に甘えるような声音を向けて問う仕草を重ねる。
愛称で呼ぶことへの許しを請うたときのような緊張ないのは
己の我儘を彼が聞き入れてくれるだろうと、何処かで信じているからで。]