― 天上宮・門前 ―
[ 玄武神が託した地の護りを、ノトカーの力強い宣が受け止める>>19
我が身に護りを施さぬは、常の事なれど、敵の手は届かぬ、と確信出来る機会は稀なこと。
人の剣に護られし神は、その力を存分に空の護り手達への助けにと注ぎ込み、やがて、鮮やかな焔華が空に花開くを目にした>>39 ]
見事...
[ 巨大な妖魔を灼きつくして煌めく焔に目を細め、囁くように漏らした声は、ノトカーと霊亀神にだけは届いたか。
散っていく妖魔達を朱雀のいとし子が、なお深追いしようとしたなら押しとどめはしただろうが、その必要はなかろうと信じてもいた。
遠くにあった異様な陰気が、対極と朋友の陽気によって浄化され、五行陰陽の理の穏やかに均されゆくのは、既に感じ取っていた故に ]