[何故そんな事をと問われたなら] 俺は、竜に近付くのが怖かった。 襲われるかもしれないし、太刀打ち出来る相手でもない……と、思っていたから。[妖の血を引いているから、という辺りは吞み込んだ。 この国で生きる者たちを見れば、妖は既に受け入れられた存在だと理解できたから] でも、絆を結ぶことが出来る人だって、その最初の一歩を踏み出す時があるのだと思う。 だから、あなたのことを……教えてほしい。[考え考えそう口にしてから、頭を下げた**]