[やがて、敵野営地らしき柵が見えてきたところで隊を止める。] ここまできたならもう少し近づいてみる。 オマエとオマエ、馬降りてついてきて。 オマエたちは馬連れてあの辺で待機な。 残りの連中は少し離れて待ってて。 いざというときは、真っ直ぐ隊にもどれよ。いいな?[部下たちの配置を決めて、こっそりと野営地に近づいていく。「たいちょーがんばってー」とのささやき声に背中で手を振った。ここに来るまでに既に見張りに見つかっているかどうかは、知らない。*]