[獣の視点で考えれば、カタリナがこれからも弱々しい少女のままでいてくれた方がずっと有難い。より容易に場をかき回し、自分の思う通りに支配できる。
だが幼い頃よりゲルトと共に見守ってきた兄の意識がそれを妨げた。ここは成長を促すべきだ、任せられることは任せてみようなどと、自分でも甘すぎる思いが頭をもたげる。
そんなことを考えていると、カタリナの報告>>48に驚愕する羽目になる。]
ありがとう……って、何、ニコラスが?!
そういえば、昨日は結局食堂に顔を見せなかったな。パメラを見つけたときも、俺は顔を見た覚えがないし。
[一体どこで何してるんだと呟いて、はっと思いつく。これは疑惑をなすりつける絶好の機会かもしれないと。]
もしや自分が殺したヨアヒムを誰かに発見させるまで、どこかに身を潜めているんじゃ?
[まさに男が実行した作戦を口にする。
カタリナが疑いを抱いているとは知らないまま、”後ろめたいことがなければ素直に顔を出せるはずだ。”と、煽るような台詞を口にした。**]