―― 回想:リヒャルトと ――
ふむ……。
[>>177彼が紡ぐ一言一句を最後まで聞き届けて、頷き。]
悪徳役人の噂は僕もよく耳にしています。
そのような奸臣を正すため、我ら監査局がいるのですよ。
[自分のことは完全に棚に上げて、素知らぬ顔を決め込む。
とまあ、そんな些事はさておき。]
貴殿の推理には一理あります。
正直に言えば僕も似たような事を考えていました。
[後継者がウェルシュ様だと知った軍部は陛下を暗殺。
その罪を我々になすりつけフェリクス殿下を王座に据える。
これなら文書に軍の押印が無かった理由も納得できる。]