― 疾風、全力にて焔に挑むの事 ―[自分で言っておいてなんだが、真っ向『勇者』を名乗る人間って、そう多くはないんじゃなかろうか。なんて、思ったのは置いておく。格好なんて、つけられる時じゃないとつけられないんだからやっとけ、なんてのも余談としておいて] ま、そーゆー事かな。[精霊王の加護と、風との友誼。廻る風はそれらを象徴するものだから、一つ頷いて。名を覚えた、という言葉と共に打ち付けられる拳に気を引き締めた]