[調査すると言っていたカシムが被害にあった階段では、途中の段に薄い金属板を置いた。爆風で煤けた階段と見分けがつかぬよう、カモフラージュしながら。置いただけでは、僅かに浮き上がった金属板だが。体重をかけることで接触し、仕掛けた火薬が爆破する仕組みになっている。つまりは、普通に階段を歩いたならば、再びこの場にて爆発が生じることとなるであろう。]