[シスターの報告で橋が落ちた事を知れば、「山道も崩れていたよ。」と先程見て来たばかりの光景を告げる。
けれど、オットーやパメラ、カタリナ達の事を化け物候補だと言われれば、眉を吊り上げて怒りを露にした。何もアルビンの声が震えていたのは恐怖に怯えていたせいではない。]
化け物候補だって、糞が。彼奴等の事を疑ってるのか。
俺は彼奴等とずっとに過して来たんだ。今日まで花盛りの村は平和だったんだ。
[「余所者のアンタらの方がずっと怪しいだろう」、と存外に告げる。「化け物はお前ではないか」と、強い眼差しで責め立てる。
一緒に行くかと訊ねられれば、さも当然といった顔で、]
当たり前だろう、こんな事が起きたんだ、皆に知らせないと。