― 2階/階段前 ―[現場のすぐ隣である自室に飛び込む気にはなれず、逃げるように走って、行き当たるのは階段側の壁。 下に降りたところで逃げ場もないことはわかっているから、壁に額を当てたまま、力尽きたように座り込む][そこに後ろから、追い掛けてくる足音があった>>46。 邪魔をしないように部屋を離れたのに、どうして、とは思う。 いつもだったら、そこにあるものを好意的に見られるのに] 来ないでっ![咄嗟に出たのはそんな言葉だった]