― 記録保管庫 ―
[提出する書類を整えた頃合>>46にカスパルが姿を見せる。
中佐からの指示なのか、監視も信用しているらしく
書類を持っていく間の監視代理を頼んで退室していった。]
まだ、ね。
[主語がなくても先日の会話があれば通じる。
ゆるく首を横に振り、簡潔に答えれば「次」があるとも分かるだろう。
その時よりも近くまで歩み寄ってきたカスパルの忠告は
額面通りに受け取ればまるで本物の騎士のようだ。]
ありがとう。
……最初に少将を見つけたのはカスパル?
だから心配性なのかしら。
大丈夫よ。自衛もするし、気をつけるわ。
[詰められた距離の意味も控えめな声量の必要性も察すれば
応答もいくらか言葉を省いたものになった。
確かに深夜で人気のない場所といえあれは不用意だった。
第一発見者の「少尉」であるかの確認を取りながら
次は慎重に行うと暗に含める。]