『恩恵は、願いの本質によって決まる。
生者には言葉という伝達方法があるけれど、死者にはそれがない。
だからこそ、死者たちが秘めた思いも知ることができればと考えている。
言葉を超えたところにある想いや意識に触れ、それを知る方法を探している――それが、あなた、よね。』
確かに、私はそれを望んでいるわ。
ずっと抱き続けてきた後悔を晴らすためにも。
『そのためにも、あなたは試練に挑んでいる。
その願いの本質は、魂――もといその場に残っている、あるいは死者が現世に遺した思念に触れ、それに秘められた想いを知る、というもの。
すなわち、魂のレベルでの相手との交信、ということ。』