人狼物語−薔薇の下国

340 下克上の服従試験


猫目 コンスタンツェ

[だんだんと距離が縮まる整った顔立ちを、ただ眺めていた。

剣を振るい、…に触れる手は夢物語の王子のようだなどと。
肩口の傷が熱を孕む。
唇が触れているのだと分かった。

次いで口をついた「さよなら」とあう言葉に]

 …なんで、そんな事言うの。

[ なのに、なんでそんなことするの。
 滑らせた手は相手の両手に触れることが叶うだろうか。

悲痛とも無表情ともつかない顔で、抱き締めることなく血の通った手のひらを探した。
汚い血がリヒャルトを汚す。]

 リヒャルトが望んだ形でしょ。私に使い魔であれ、魔物であれと願ったのはあなただよ。
 
[抱き締められないまま、血濡れの手は相手の傷口に触れたいと動いた。]

(50) 2015/06/08(Mon) 08:34:22

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby