― 個別領域 ―[異空の入り口をくぐり、たどり着いた先は召喚師と竜神のための休息の場所。その内部は、それぞれの望みや好みに合わせて変化゜ん自在、とは聞いていたが] ……なるほど。 聞いていた通りというか、なんというか。[たどり着いた先は、小さな島の如き場所。悠々と広がる水域に囲まれたそこには、座り心地の良さそうな枝を備えた果樹と低木の茂み以外のものはないらしい。水の中の様子は見て取れないが、恐らくは蛇竜の好みに合った様子になっているだろう。自身がそうあるように、と求めたままに]