[チャイナ服を着て、お、案外動きやすくて良いかもしれないと思っていたら、スマートフォンが新着メッセージがあると告げた。
なんだろう?と不思議に思いながらメッセージを開く。この動作には、少し慣れた。表示されたメッセージは──
『残念ながら、君の運命はもう決まってしまって変えることは出来ない。
だが、君にはその運命に合った、丁度良い物があるだろう?
その薬箱の中に。』]
は…!?ま、さか…!
[なんで知っているんだこの人は!
まさかと思い、慌てて振り返り薬箱を開ける。
引き出しの一番手前に、その魔法薬は在った]
なんで、俺、これは一番奥に入れた筈…。
[間違いでもしたのだろうかと、小瓶を手に取り、蓋を開けて匂いを嗅ぐ。
甘い不思議な匂いのする其れは、やはり自分が、事故が起きないようにと奥へ奥へと隠した薬だった]