……さて、どうしようか。[呟く間にも、こちらに気づいた獣たちは牙を剥き出し低く唸りをあげている]やれやれ、だ。[言いながら、両の手を虚空へとかざす。見えぬ鍵盤を叩くように指が動き、旋律が織りなされ──それは連続した衝撃波となって、跳びかかって来た獣たちを打ち据えた。きらきらと舞い散る、銀の粒子。それと共に、小さな核が幾つも地に落ちた]