[叱られるじゃじゃ馬をみてこちらも驚いたものの、そういえば今日は、昔に卵を譲り渡した家の人が挨拶にくる日だとかいっていたか。
お坊ちゃんなどという聞きなれない言葉>>39に自然と背筋が伸びた。]
子供のいっていることだから、許してやってくれないか。
[あからさまにしぶしぶという態度で謝る>>40我儘娘を見つつ、更に怒られるのを見ていった。
そんな鷹揚でなおかつ同じような年齢であるにも関わらない子供の言葉を彼女はどう聞いたか。―――なんてことはその時は増えた晩御飯以上の感心を抱いていなかった。
その後、同時期に養成学校へと入学。
いちいち突っかかってくるようになるとは思ってもみなかったが、学校生活で少しだけ張りが出たのは事実であっただろう*]