”ぐ〜〜〜。”
[町の外れに近づいたところで、お腹が盛大に鳴った。昼食は聖地で取る予定でいたことを思い出し、従者の服をつかんで急かす。]
早く聖地へ行こう!いつも行ってる『グリュック』、そろそろ昼飯のお客さんも引いて、暇になっている頃だろうし。
[あの食堂の肉料理、滅茶苦茶美味いんだよなと付け加えつつ、聖地の方向へ足を向ける。
自分を良く知っている人からも、”その体のどこに入っていくんだ?”と呆れられるほど食べる量が多いため、外で食べる際には混雑時は避けるようにしていた。元々目立つのはあまり好きではない上に、お店の人の負担をなるべく減らしたいとの思いもある。
さて、食堂の兄ちゃんことフランツは、今頃どうしているかと懐かしんでいると。]