[パイプから灰を抜きハンカチで綺麗に拭き上げます。
それを胸元にしまったあとに、腕組みをしながらイェンスを見ました。
少しですが、その機嫌が良くなっていたようです]
少しだけ君が羨ましいよ。
鍵を開けられ扉も宝箱も罠も切り抜けられるが、レディの心の鍵は触れる事すら叶わない。
いつかは、その心の鍵に触れさせてくれる淑女と出会いたいものだがね。
[そんな事を話している時でした。
少し前に見た覚えはありました、精霊魔法の使い手であるカサンドラ(>>48)
彼女もまたここを訪れる1人であったかと、軽く手を挙げ応じます。
そして、改めてイェンスへと視線を戻しました]
どちらにしろ。
…魔王が万一、数百年数千年の後に復活するかもしれぬから、私の技術を伝えていきたいとも思っているがね。
鍵開けの技術も、罠抜けの技術も。