あんまり跳ねるなよ。こけるぞ。[無邪気な姿を眺めつつ、此方は身を小さくして歩く。格好悪いが、寒いものは寒いのだ]――――……。[白い息を吐きながら、真新しい雪を見つめる。昨夜も雪が降ったのだろう。降り積もり、全てを覆い包むように。『赦される気がするの』ふと、いつかの彼女の言葉が、脳裏を過った]さっさと行くぞ。[少し歩みを速めて前を行っていた相手に並ぶと、手を伸ばす。彼女の手を取り、歩き出す]