[かつてとさほど変わらぬ調子で未来の話をした。だけどちゃんと分かってはいた。誰にでも未来はあるが、“なんでもあり”というわけじゃあないことくらいは。次は負けないつもりで戦いに臨むことはできる。>>38ヴェルなら勝てるだろう、きっと。だけど彼がここを目指した理由――願いは、そもそも今の技術では為せないことなのだという。>>39]『神魔』さんじゃないと、できないかもしれないってこと……。[それでも手を握って問いかけたのは、ただ寄り添いたかったからという、つまり単なる我儘だった]