──── メイン・サロン ────[ 私はまだ、自分の"意思"で主人を護ると伝えていない。 どうしてソマリ様やツェーザル様が "じんろう"である可能性が高いのかも説明していない。 説明する前に、泣いてしまったから。 話そうと、話したいと思うけど、 今は涙が邪魔をして話させてくれない。 "自分の行動を貴族に制限されることはあっても まさか自分の涙で制限されるとは。" "こころ"の中の私が苦笑した。 ]