『……新たなる道を求める旅路は、容易くはゆくまいが』『……悪しき魔術に、惑わされぬように、な』……うん。でも、だいじょーぶ、きっとなんとかなるから。[厳かに告げられる言葉に軽く返せば、『王』はやや、呆れたような唸り声を上げてくるり、踵を返す。その姿が森の奥へと消えて行くと、は、とひとつ息を吐き]