このままおまえに逢いに行ったら、俺は、何の為におまえを殺したか分からなくなる。今まで奪ってきた沢山の命が、何の為のものだったかを言えなくなる。 …――――逃げねェよ。[掌を開けば、紙片の雪。ひらひらと想いの代わりに降り積もる]せめてこの戦に、意味を付けてくるまでは。[だから――…待っていてくれ、と。目を伏せ、静かに呟いた]