―少し未来?―
[処理施設から逃げて落ち着いた後、子供の姿を何処にも見つけられなければ、誰かに言い置いて、彼を探しに行くだろう。
狼の姿のまま耳と、鼻に意識を集中させる。
彼を簡単に見つけることは出来ただろうか。
もし見つけられればそちらへと駆けて行く。
目当ての姿を見つければ、]
カレル!
[カレルなのか、チャールズなのか、それとももう一人の彼なのかは知らないけれど、自分はその呼び名以外を知らず。
抗おうが、攻撃してこようが、自分が傷つこうが、人の姿に戻り、その身を抱きしめただろう。]
良かった。
[他に言いたいことは多々あれど、出てきたのは見つけられた安堵の言葉。]