― 魔導師の研究室 ―
[呼び掛けの声に視線を向ければ、そこに居たのは、眠ったと聞いていたはずの花精>>48]
はっ、ファミルさん!?
何故ここに――じゃなくて、ええと……
深呼吸! 深呼吸!
[すーはー、すーはーと大袈裟な動きで深呼吸した後、改めてファミルに向き直る。
しかしそこで聞かされたのは、やはり驚きの事実で]
ま、『街』の『外』……!?
でも、これって……。
[深い森や湖に囲まれた『街』。
その『外』だというここは、しかしそれらと地続きとは思えない研究室の中で。
見回せば、どこか見覚えのある鉢植えがずらりと並んでいる。
その一つの袂には>>16]