[ふと視線を留めたのは、カレルの騎竜、アークの所だった。 ゆっくりと歩みより、数歩の距離を置いて立ち止まると、じっと見詰める。 それから視線を転じて] あの、カレル……さん。[彼らの会話が一区切りついた頃合いで話し掛ける] あなたは、初めて竜を見た時、怖くなかった……ですか。[口にしたのはそんな唐突とも思える問いだった]