─1日目・PM1:15・食堂─
……あは、君って不思議。
遊ぶのは駄目なのに、"ソレ"はいいの?
[よく隠された敵意だ。しかし、この距離では嫌でもテーブルの下に潜む鋭利な魔力の気配>>46に気が付く。伊達に35年も命を狙われてはいない。
けれど焦ることも、逃げ出す様子すらもなく、ただ愉快そうに双眸を細めて相手を見てから再び外の木立へと視線を移し、そのままぼんやりと木々の揺れるさまを眺めて]
誰にもバレずに僕を殺せる自信があるなら、そうしなよ。
――そのくらいの技量と度胸があるなら、君はもう、何でも出来ると思うけどね。
僕みたいに魔物を探しに野山を駆け回ることも、レトみたいに魔科学の研究に没頭することも、ヴェルナーみたいに強い人間になることも……、なにがそんなに怖いのかな。