[ 只。此方へ向いた瞳>>38の中には
国を揺るがす者への警戒心や恐怖
そういった感情が無いことだけ見て取れる。
それはある種傲慢とも呼べるもの。
画家にとっては非常に好都合な
面白いと言うのならきみの方が。
まさか髪を切ってしまえと言うなんて、
さすがのボクも予想がつかなかったよ。
ふふっ…きみにかかれば二人とも
眩しい禿げ頭にされてしまいそうだねえ
[ 冗談の皮を被った言葉の裏で、
腹の底の探り合いめいた遣り取り。
彼は人形遣いになりたいのだろうと
ローレルは内心で結論する。
自分にとって都合のいい王。
御しやすく、動かしやすい駒。
それは噫、なんと参謀然とした考えだ、と。 ]