―0日目・PM10:30・ラウンジ―
[特に行き先を決めずに散策した結果、たどり着いたラウンジ。消灯時間も近いためか昼間の賑やかさとは別空間のように周囲に人気はない]
はぁ。なーんか食えない奴ら多いよな。
[ソファーにだらりと腰を降ろしつつ、今日一日の純粋な感想が思わず漏れ出した。貴族同士のお付き合いというものともまた少し違う。軍事の道を目指す者達なのだから、当たり前と考えるべきか]
生ぬるいこと言ってる場合じゃねぇんだろうけど、寂しいっつーか。
[胸元に下げていたペンダントを引き出して中の家族写真を眺めては溜め息を落とす。夜更しするつもりであればこんな目立つ場所を選ばないが、まだ今すぐには部屋に戻る気分ではなかった。
──消灯ギリギリまでは、この場所で過ごすつもりで]