[部屋につき、さじを受けとりながらも、不満顔はなおりません。
怒っています、と。そう言わんばかりの表情、声音で]
わかってます。
ドリィはこどもですけど、ばかじゃあありません。
[アイスを口にはこびながら、つんと言いはなってみせます。
最近の彼は、ママよりもお小言が多いんじゃないかしら。
けれど不機嫌そうにしていられたのはそこまでで。
口の中に広がる甘さには、思わず表情もやわらいでしまいました。
こうだから主としての威厳にかけるのだと、ドロシー自身は気づいていませんが]
かまいませんよ。
はい。あーん
[彼のアイスをもらいながら、此方からもさじを口に向けてさしあげて。
彼が舌を出していやそうな表情をしたのなら、ついつい苦笑してしまいました。
……いやなら、食べなければいいのに。
そんな当然の感想は、口にはしないままで]