― 現在・シュヴァルベ前線 ―
[戦場の様子を数分、ニコラス中佐とともに後方から眺めた後。
男は、右手に太刀、左手に小太刀、ベルトには十数本の投擲用ナイフという装備で、前線に向けて駆け出した]
援護する。
[そこは、公国軍側の戦線が他より僅かに薄い箇所だった。
公国の兵士に馬乗りになり、剣を突きたてようとしていた帝国兵の腕を斬りおとすとともに。
殺されかけていた公国兵に、そう声を掛けた]
さて、まつりをはじめるか。
[つぎにやってきた帝国兵の首を一太刀で切り落とし、返り血を浴びながら。
その顔に浮かぶのは、血を好む狂気の色]