― 十年以上前のお話 ―
(突然現れてなにいってるんだ?)
[それは『趣味』の時間の話だ。
騎竜師としては、というよりは足を延ばせば届く山という庭での趣味を行っていた時間だ。
しかも文句内容が更に酷い。
命のやり取りを本気でするでもなくただ好奇心のままに追い回したというのだ。
こちらとしても、これが繁殖の時期の狩りというなら咎められてもいいだろうが、そんなこと言われる筋合いはなかった。
なんだこのじゃじゃ馬?と顔に書いてあっただろう]
なんだこのじゃじゃ馬。
[口でもいっていた。その後も、まだ理不尽な主張は続いていたか、そんなものを放っておいて血抜きのために刃をいれて、用意していた木にぶら下げれるように紐で括り、そうしているうちに大人たちがやってきた]