[お近づきの標に、と差し出された飴の袋には瞬きをいくつか。飴とはいえ、王から直々に賜るとなれば緊張もするというもの]は。で、では、遠慮なく…。[飴を拾い上げる段になれば、緊張よりもその気さくさへの驚きが強まった。同時、そういえばこのような方だった、と改めて実感する。臣下に対しても気易い気さくな態度は、兵達の中でも王を慕う理由の一つだ。ジルとて例外ではない]