[こんな街中を鷹が翔んでいけば目立つものなのだろうが、生憎と故郷ではそれが普通だったものだから、そういう感覚がなかった。
恐らく尋ねた相手は、昔の極一時期だけ軍に居たりした、という事は口にしなかったのだろう。
(いや、余りに短期間過ぎて知らなかったのかもしれない、少し出兵していれば知る事のないくらいの短期間だったから。)
今は一応の体面上、鷹匠という事で王宮に出入りしている。]
はい、ソマリです。
実は猫かもしれない…、は、 ないか、
…性格は猫らしいと言われます、が。
[気分を害するなんて事はないが、流石に御伽噺過ぎるから猫かもしれないと言うのは辞めた。>>44
歳よりも階級を見て対応している俺としては彼女の聡明云々は知れなかったが、兎角、素直でいつか騙されそうとは薄ら思った。]