一言で言やぁ、家から逃げたのさね。
アタシの父は内政官でね、そりゃあ体裁やら何やらを気にする人だった。
そう言う家に良くあるのが、政略結婚。
アタシはそれがとんでもなく嫌でね。
だってそうだろう?
選択の自由も無く、好きになれるかも分からない奴の下へ一生を捧げなきゃならない。
そんなのアタシはごめんだ、自由に生きたい。
その政略結婚から逃げるために、アタシは士官学校に入ったのさ。
当然両親は反対したがね、アタシはそれを無視して、叔父に後見人になってもらって家を出たんだ。
お陰様で親から勘当を言い渡されたってわけ。