ヨアヒムとヤコブは……お互いがついてれば大丈夫と。
ディーター……も、あたしよかフリーデルのが適任さね。
アルビン、クララ、ジムゾン……あたしの出る幕じゃないか。
ペーターは……なんで、こっちに来る事になったのか気になるけど……訊かない方がいい気もするね。
ミストはとっくにヴィオとタチアナの所へ行っただろうし……
ヴァリーには、拳骨の一つでもくれてやりたいとこだけど……
…………
[今こちらに来ていると思われる者を、数えていく。]
[そういえば、黒衣の男は結局何者だったのだろう。リーザに縁のある者のようだったけれど。]
[「敬虔な者にも神に背く者にも見えない」そう書かれていたリーザは一体何者なのだろうと考えなくもないけれど、今となってはきっと些細なことだ。生きていてくれたなら、それでいい。]