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(……カレルって、大丈夫って言ってて最後に倒れるタイプよね。)
大丈夫という彼には内心でそんなことを思って、こっそりと息を吐く。
それでも自分のために駆けつけるという彼が頼もしく、心強くて、可愛くて。
そっと目元を撫でれば、ホッとするとその空色が子猫のように細まることにくすくすと笑った。]
あったかい?
……そうなのかしらね?
私は、カレルの笑った顔をみると
ホッとするし、癒されるから
お相子かもしれないわね。
[手の温度が高い自覚は無かったが、彼を癒せるのならば万々歳。
和らいだ空色に、こちらも目を細め。
その空色が、僅かに脳裏にひっかかるような既視感を感じつつも。
話をし、その笑顔にじんわりと温まった心に感謝しながら、見送られるままに、その場を後にした。*]