― 魔導師の研究室 ―[思考を巡らせている所に聞こえたのは、馴染んだ声。>>47] クララ……か? 驚くのは無理もないだろうが……そうだな、とりあえず、深呼吸でもして気を鎮めるんだ。[もう少し眠ってれば、何も知らぬままに終わったろうに、と。思わなくもないが、こればかりは言っても仕方ないだろう] ここは、『街』の『外』にある、長殿の研究室だ。 ……病を癒す術は見つかったから、すぐに戻れる。心配はいらない。[ともあれ、告げるのは場所と現状の簡単な説明。**]