……るぅ。[目を開き、は、と息を吐く]ある意味では、この百年、よく我慢した、ともいうのだよね。[変化を常に求め続ける風の寵児。それが一か所にとどまり続けるという意味。最も奔放な頃を知る嵐龍には、それが如何ほどの苦痛かはよくわかる]……るぅ。少しは、息抜きできるようになればよいのだけれど。[良くも悪しくも、眠りの地には変化が齎された。それが、止まり続ける風を澱ませぬのならば受け入れよう。そんな事を思いつつ、少年は頭上の星空へと視線を向けた。**]