[ 麻酔も効かないのか、と内心で感心しつつ。
ディークの話を聞けば、その人物像が、内情が、分かったような分からないような。
そんなことを話していれば、がたがたと震えるように青ざめるクレステッド。>>41
けれど、その、突っぱねる様子に。 ]
………そう言うのであれば、
[ と、引き下がったか。
その震えが、死者の声を苦しみを、恐怖を、聞いているが故とは知らないが。
それはまるで、 衝動を抑えている人狼 のようにも見えた。
爆発で飛び散り、蒸発し立ち上る"赤"を含む煙。
その空気を吸って、血の匂いを嗅いに。
興奮を押さえつけている、人狼のようで。
なんて、違うことは勿論承知。
普通に話が出来るようになり、謝り続けるようであれば。
大丈夫ならばいいです、と簡潔に答える。
それでも、その視線はじっくりと観察をつづけて。
だって、罪を擦り付けれらそうな相手は見極めておかねばならない、から。 ]**