[その一瞬は、カードを発動させた蟷螂自身、上から下へ流れる風景を目で追うことが出来なかった。 気付けば煌めく翡翠は足元を通り過ぎ、翡翠の翼すらも眼下にあった。 この速度で飛び続けるのはさすがに無理だな、と頭の片隅で思う][金色が消えた翅で、空中で身を転じ頭を下にする。 もう意のままに飛ぶことは出来ないから、重力に身を任せ。 落下の最中、かっさらうように長弓へ鎖を巻き付ける]