人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


山岳の民 ヴェルザンディ

 ……今のままじゃ、古き民は王府に牙を剥くしかできない。
 自分たちの在り方を守るには、それしか術がないから。

 でも、それじゃいけない、と思うから……だから。

[ここで一度、言葉を切って、呼吸を整えて]

 だから、知りたい。
 あなた方にとって、かつて従わなかった我らは、異なる存在でしかないのか。
 己が恵みのために踏みにじるを是とするものなのか。

[そこまで言い切り、一つ息を吐く。
肩に移った真白の小猿が、きぃ、と小さく鳴いた。*]

(48) 2015/03/12(Thu) 21:52:35

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