[ばさばさと風に揺れるのは、布の音か。
ぱちりと目を開けたとき、空はすっかり朱に染まっていて。
起きたときごきりと鳴った肩に顔を顰めるのもつかの間、体にかかったブランケットを取り上げて、ぱちくりと瞬き。
ええのに、と苦笑しながら、]
(誰かさんにお礼言っとかなアカンなー)
[あたりを見渡せば、たくさんの洗濯物が夕日に照らされている。
そろそろ取り込み時だろう、そう考えて、作業にかかった。
リヒャルトに頼まれた誰か>>32がいたならば、彼と協力して夜には仕事を終えただろう。
そして、ブランケットをかけてくれた誰かさんを探す。]