私達、この村に閉じ込められたという事ですね。
ゲルトさんを、こんな風に喰い殺した化物と一緒に……!
[立ち上がり、震えた声を発したアルビンに睨む様に告げる]
ご一緒します? 彼を喰い殺した可能性のある化物候補の方のところに。
[そしてにこりと微笑んで、アルビンに問いかけた。アルビンの疑いが自分に向いたままでも、女は構わないと思っていた。
所詮自分は余所者で、今村に残っているのは幼ない頃から親密な関係を築いてきた若者達で。
同じく余所者であるジムゾンに疑いの目が行くよりは、自分が疑われていた方がいいと、そう思って。
ジムゾンが自分を化物として疑う目で見てきたとしても、その感情は変わる事はないだろう]