― 舞踏場近辺・ビル屋上 ―……それだけのこと。[問いに返された言葉>>44を繰り返す。薄い紅の瞳が一度、瞬いた]……わたしの務めは、あるじさまの望み。故に、銀なる眷属は何者もそれを阻まない。けれど、わたしの務めを阻むものには、銀なる眷属は牙を剥く。それが、取決め。[何かしら、手出しされれば相応の返礼はある、と。言外にそう告げながら、銀の娘はまた、ゆるく首を傾ぐ]……あなたは、他に。なにかを、望む?